言葉の支配

1  ヒト科くれない属あげる種
 我が国の障害者施策は福祉の理念に基づきます。これは一つの選択肢ですが、変質し易い危険をはらむように感じます。

2  言葉の蒸留
 言葉が否定的な色合いを帯びる意とき、異なる表現を導入することがあります。その過程で失われるものがあります。

3  言葉による呪縛
 異なる背景を持つ人々が言葉を交わそうとするとき、部分的には些細な意味のずれが大きな誤解に繋がることも。

4  価値の行方
 一時、「個性」や「こだわり」と呼ばれたものどもが、その実体が露わになり始め、ときの淘汰が迫っています。

5  カタカナ言葉の誘惑
 カタカナ言葉の外来語について、それを使う側と、受け取る側の両方で言葉の意味を越えた何かの交換があります。

6  鏡像の世界
 第三者について語っているはずなのに、いつしか発話者が自らの内なる自己をその人に写してしまう不思議があります。

7  しなやかな視線
 未知なるものに向き合うとき、予断を持たず、心を開き真摯に対象と向き合うことなしに、その本質が見えません。

8  新しい革袋
 新たな概念を入れるために用意した言葉が、普及する過程においてその語の持つ意味が変質するかも知れません。

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