円山動物園

1.事前準備
 円山動物園のホームページの 交通のご案内 で、第一駐車場に障がい者用駐車スペースがあることを確認しました。

  

2.動物園西門まで
 裏参道から車で西に向かうと、円山と神宮の森に入ります。 森の道を進むと左側に動物園の正門、右側に球場駐車場への進入路があります。 そこを過ぎると程なく三叉路があり、左に進むと左側に第一駐車場の料金所があります。 機械に料金を投入するとゲートが開き、二階建ての駐車施設前に出ます。 屋根付の駐車場を二階に上がると西門と専用駐車スペースがあります。
3.動物園内
 動物園の施設配置と通路の勾配を下図に示します。 同園は山裾の傾斜地にあり、正門から奥に高く、また西門から奥に高くなります。
 車イス使用者の多くが同行者の支援が必要な勾配です。 地形勾配は平均的に5%ほどですが、園路に緩勾配と急勾配との区間が混じります。 福祉設計基準が主通路の上限勾配5%、踊り場の設置間隔を標高差75㎝毎とするのと比べ厳しい活動環境です。
 車イスによる傾斜路への対応力は、運動能力により差があります。 各勾配の難度をざっくり表現すると印象は次の通りです。

 無色 : 路面条件に問題がなければ楽に移動できる勾配
 黄緑 : ある程度連続しても、さほど負担に感じない勾配
 黄色 : 距離が長いと上りが負担に感じる勾配
 朱色 : 隣接ブロックへの移動に負担を感じる勾配
 赤色 : 前傾して全力でこがねばならない勾配。
 紫色 : 短い区間でも通過を避ける勾配

 大部分の区間が黄色より急勾配でありかつ連続するので、同行者の支援を前提とする公園です。 ただ、公園内に段がほとんどないので、支援に慣れた人と一緒なら展示をすべて楽しめます。

4.付帯設備
 車イス対応トイレは園内の各所にありました。 筆者が確認した分を上の図で赤色の星印で示しました。 必要な折に容易に見つけられる間隔です。 オストメイトは類人猿館そばのトイレにあります
5.公共交通機関によるアクセス
 地下鉄の最寄駅は東西線東西線 円山公園駅 で、エレベータのある3番出口から徒歩15分の由です。 動物園が地下鉄駅に比べて標高が高く、行きが全区間上りで最後に勾配15%、全高6m程の急傾斜路があります。 動物園に着くまでに疲れ切るのは困りもので、その辺は日頃の運動量を勘案の上ご判断下さい。

6.コメント
 現状で奥の区画に至には必ず赤色の勾配の通路を通らねばなりません。老人を含む移動弱者要に、朱色以下だけで行き来できる園路を設けるなら活動環境が改善します。